第352回振動談話会のご案内

                                                        2013年10月8日
振動談話会 会員各位

               会長 辻内伸好(同志社大学)
               幹事 玉理順造(エステック)
               幹事 山田啓介(関西大学)


第352回の振動談話会のご案内をさせていただきます.
多数のご参加,お願いいたします.

第352回は例年通り,機械学会関西支部秋季技術交流
フォーラムにて,機械の音研究懇話会と共催で開催します.
 *秋季技術交流フォーラム
   <http://www.kansai.jsme.or.jp/forum/forum14.html>


◆日時:2013年10月26日(土) 9:30〜19:00

◆会場:
 大阪大学 コンベンションセンター
 <http://55099zzwd.coop.osaka-u.ac.jp/convention/map.html>

◆参加登録料
   正員・懇話会会員・協賛団体会員:5,000円
   関西支部シニア会会員:2,000円
   会員外:7,000円,学生:1,000円
     ※参加登録料は当日会場にて申し受けます.
     ※事前の参加登録は不要です.当日,受付にて参加登録用紙に記入のうえ
       参加登録料をお支払いください.


◆プログラム:
  9:30〜12:30 各懇話会パラレルセッション
 13:30〜14:30 特別講演
 14:40〜17:10 各懇話会パラレルセッション
 17:30〜19:00 懇親会

○機械の音研究懇話会パラレルセッション(第7室)
 機械力学・計測制御関連の受賞者フォーラム(1)[座長 玉理順造(エステック)]
   10:00〜10:35 「エスカレーター用変速駆動メカニズムの基礎技術開発」
                      小倉 学(三菱電機)
   10:35〜11:10 「エレベーターの地震時自動診断および
                          長周期地震動対応管制運転の製品化」
                      渡辺誠治(三菱電機)

 【基調講演】[座長 宇津野秀夫(関西大)]
   11:20〜12:20 「振動・音響に出逢って」
                      中川紀壽(広島国際学院大)

 機械力学・計測制御関連の受賞者フォーラム(2)[座長 山田啓介(関西大)]
   14:40〜15:15 「建物構造体の遮音性能向上に関する一連の研究」
                      高橋大弐(京大)
   15:15〜15:50 「アクティブ遮音制御技術に関する研究」
                      眞田 明(岡山県工業技術センター)
   16:00〜16:35 「鉄道車両用アクティブサスペンションの開発」
                      石原広一郎(新日鐵住金)
   16:35〜17:10 「油圧ダンパによる立位制御と空圧マイコン制御による
                          遊動制御を融合した義足膝継手の開発」
                      奥田正彦(ナブテスコ)

○特別講演 13:30〜14:30
   「紫綬褒章を受章して:高温破壊力学と逆問題の研究黎明期の失敗と
           セレンディピティ」
       摂南大学教授,大阪大学名誉教授  久保司郎氏

○懇親会 17:30〜19:00(参加登録者は無料)



=======================
機械の音研究懇話会パラレルセッション 講演内容
=======================

○基調講演
「振動・音響に出逢って」/中川紀壽(広島国際学院大)
大学で研究を始めて以来43年,振動・音響に関する研究を行ってきた.研究を
始めた当時は騒音問題が出だした頃であったが,騒音を音響情報,音響エネルギー
として新しく捉えて研究した「音源同定」をはじめ,「音響浮揚」,「衝突音」など
についてお話する.


○機械力学・計測制御関連の受賞者フォーラム
「エスカレーター用変速駆動メカニズムの基礎技術開発」/小倉 学(三菱電機)
 エスカレーターにおいて,乗降口部の踏段速度に対し一定傾斜部の踏段速度を
相対的に高めて運行することができれば,乗降時の安全性を損なうことなく
移動時間の短縮を図ることができる.今回,このようなエスカレーター用変速駆動
メカニズムの基礎技術を開発し,その技術を基に製作した階高5mの実験機に
おいて良好な動作が確認できたので,その内容について紹介する.
[日本機械学会関西支部賞 技術賞(2010年度)]

「エレベーターの地震時自動診断および長周期地震動対応管制運転の製品化」/渡辺誠治(三菱電機)
 エレベーターが地震動を感知すると,最寄階に停止して乗客の安全を確保する
管制運転を行う.都市部で大地震が発生すると,多くのエレベーターが休止し,
復旧まで多大な時間を要する.また,近年注目されている長周期地震動では,
建物揺れで生じるエレベーターロープの共振で,昇降機器への被害が報告
されている.そこで,地震後の早期復帰を可能とする地震時自動診断と,
長周期地震動に対応した管制運転を開発し,製品適用した.
[日本機械学会関西支部賞 技術賞(2012年度)]

「建物構造体の遮音性能向上に関する一連の研究」/高橋大弐(京大)
 建物の遮音性能は,その居住環境の質を決定する重要な要因である.
この遮音性能を向上させる対策としては,質量則に従って重くて剛な床・壁と
することがその基本であり,次いで二重・三重の多層構造など,音響放射に
関与する部材の振動を抑制する方法が種々考案されてきた.ここでは従来の
理論や技術とは異なる新しい振動・騒音制御理論の提案とそれを適用する際の
技術開発とその効果に関する一連の内容を報告する.
[日本音響学会 環境音響研究賞(第4回,平成25年)]

「アクティブ遮音制御技術に関する研究」/眞田 明(岡山県工業技術センター)
 軽量な構造で大きな遮音効果を得るため,アクティブに壁面振動を制御する
方法について紹介する.低周波数の比較的広い帯域で制御効果を得るため,
特定周波数において透過音が減少する現象に着目し,4つのアクチュエータを
この現象が生じる周波数における振動の節に配置する方法を考案した.
また,この制御方法を防音ボックスのパネルに適用した能動制御形防音
ボックスの検討を行った.
[日本機械学会論文賞(2010年度)]

「鉄道車両用アクティブサスペンションの開発」/石原広一郎(新日鐵住金)
 近年,鉄道車両の走行速度は増加傾向にあり,乗り心地の飛躍的な向上の
ニーズが高まっている.そこで従来のパッシブな系では達成できないレベルの
乗り心地を実現するために,鉄道車両用のアクティブサスペンションを開発した.
本システムにより車体の左右振動加速度を抑制でき,非常に良い乗り心地が
得られる.また最近,鉄道観光面への関心が高まっているが,ワンランク上の
上質な乗り心地需要にもマッチしている.
[日本機械学会関西支部賞 技術賞(2012年度)]

「油圧ダンパによる立位制御と空圧マイコン制御による遊動制御を融合した義足膝継手の開発」/奥田正彦(ナブテスコ)
油圧ダンパによる立位制御と,マイコン制御の空圧シリンダによる遊動制御を
組み合わせた義足膝継手を開発した.この義足膝継手により,転倒の不安が
少なくなり,坂道や階段でも義足と健常足を交互に振りだしながら下りられる
ようになった.また,マイコン制御の空圧シリンダのはたらきにより,歩行速度を
自由に変化させて歩くこともできる.その他に当社の福祉機器事業,義足の
開発状況についても紹介する.
[日本機械学会技術賞(2011年度)]

以上.